やはり英語圏の大学で専門的な分野を勉強すると、分からない単語がよく出てくる。その際に今はネットで簡単に検索できるが、私は今でも必ず辞書で調べるようにしている。その時に使う辞書が "Oxford English Dictionary" オックスフォード英語辞典である。つまり分からない英単語を英語で学ぶのである。日本で云うところの日本語国語辞典の中でも有名な広辞苑のようなものである。
Oxford English Dictionaryの初版は1884年、実に今から136年前にオックスフォード大学出版局から出版され、この辞典は古今東西の英語の文献に現れたすべての語彙について、語形とその変化・語源・文献初出年代・文献上の用例の列挙・厳密な語義区分とその変化に関する最も包括的な記述を行うことをその特長とする。ギネス・ワールド・レコーズによれば、約600,000語を収録するオックスフォード英語辞典は世界で最も包括的な単一の言語による辞書刊行物である。(2018年に発売された広辞苑の最新版(第七版に収録されておるのは約250,000語)
まず"abortion"の横に"n."と表記されている。コレは noun(名詞)を意味する。そして太文字で1と2があり主に2つの使い方があることが解る。 1には "the deliberate ending of a human pregnancy."と非常に分かり易く「意図的に人間の妊娠を中絶すること」と書いてあるが、恐らく多くの人は"deliberate"(意図的)の意味が分からない可能性があるので、次に"deliberate"のページに行くだろう。また人によっては pregnancy(妊娠の名詞形)が分からない可能性もあるので "pregnancy" のページに飛ぶかもしれない。