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英国学生の必須アイテム!

◇その国の「言語」は、その国の最も大切な「文化」

やはり英語圏の大学で専門的な分野を勉強すると、分からない単語がよく出てくる。その際に今はネットで簡単に検索できるが、私は今でも必ず辞書で調べるようにしている。その時に使う辞書が "Oxford English Dictionary"  オックスフォード英語辞典である。つまり分からない英単語を英語で学ぶのである。日本で云うところの日本語国語辞典の中でも有名な広辞苑のようなものである。

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当然、この方法だネットで検索するより遥かに時間が掛かるが、その分得られる知識が多い。英語には英語圏で生まれ育ったイギリス人やアメリカ人などにも分からないような単語が沢山ある。これは日本語でも同様である。

今一つピンと来ない方もいるだろうが、例えば「玲瓏」という言葉をご存じだろうか。多くのこの方は「玲瓏」の意味どころか読み方も分からないと思う。「玲瓏」の読み方は「れいろう」と読み、意味は「心に曇りがなく、透き通るように美しい様」という意味がある。しかしこの玲瓏という言葉は、普通の方は分からなくても、熱心な将棋ファンであるならば知っている言葉の1つだ。

というのも、「平成の大棋士」「生ける伝説」などどんな言葉でも形容し難い、偉大な棋士羽生善治九段が揮毫として扇子や色紙に書く文字なのである。そしてこの文章に出てきた「揮毫」の意味を知らない方も多いと思う。キリがないので揮毫の意味の説明は割愛するが、要するに我々日本人にも知らない単語が沢山あり、その数は想像以上に多いということである。

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◇分からない英単語を、英語辞書で調べる重要性

話をOxford English Dictionary (以下OED) に戻すと、知らない英単語を英語で調べるということは、調べているベている最中も英語での説明・表現の方法を自然と勉強していることになり一石二鳥なのである。

また、ネットで調べると違う意味が出てきたりするが、OEDで調べれば、ネットで調べた意味のどちらが正しいのかという議論もする必要もなくなる。その理由は以下の通り。

Oxford English Dictionaryの初版は1884年、実に今から136年前にオックスフォード大学出版局から出版され、この辞典は古今東西の英語の文献に現れたすべての語彙について、語形とその変化・語源・文献初出年代・文献上の用例の列挙・厳密な語義区分とその変化に関する最も包括的な記述を行うことをその特長とする。ギネス・ワールド・レコーズによれば、約600,000語を収録するオックスフォード英語辞典は世界で最も包括的な単一の言語による辞書刊行物である。(2018年に発売された広辞苑の最新版(第七版に収録されておるのは約250,000語)
2015年現在の最新版である第2版 (1989年刊行) は本体20巻 (累計21,730頁) と補遺3巻 (累計1,022頁) から構成され、主要な見出し語数は291,500、定義または図説のある小見出し語やその他の項目を含めると615,100。そのうち発音を記載した項目は139,900、語源を記載した項目は219,800、用例の引用を記載した項目は2,436,600である。

引用:Wikipedia (オックスフォード英語辞典)

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この様にOEDの内容は136年もの年月を掛け、何度も優秀な英語学者達によって時代ごとに精査されており、あらゆる言語が存在する現代でも1番内容が濃いものになっていると言えるだろう。

試しに1つの単語を調べてみる。例えば "abortion"という単語をGoogleで調べると「人工流産/妊娠中絶」などが出てくる。この単語を代わりにOEDで調べてみると・・・

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まず"abortion"の横に"n."と表記されている。コレは noun(名詞)を意味する。そして太文字でがあり主に2つの使い方があることが解る。         1には "the deliberate ending of a human pregnancy."と非常に分かり易く「意図的に人間の妊娠を中絶すること」と書いてあるが、恐らく多くの人は"deliberate"(意図的)の意味が分からない可能性があるので、次に"deliberate"のページに行くだろう。また人によっては pregnancy(妊娠の名詞形)が分からない可能性もあるので "pregnancy" のページに飛ぶかもしれない。

2つ目の使い方の項目を見ると、英文の細かい説明は割愛するが「流産」という意味も含まれていることが分かる。

また、赤丸の中を見て頂くと分かるように"abortion"の周りに、それに関連した英単語が3つあることが分かる ( abort, abortionist, abortive ) 先程"n."は名詞を表すと説明したが、"v."は動詞 (verb), "adj."は形容詞 (adjective) をそれぞれ示している。

このように単語一つ調べるだけで、その単語の様々な使い方やその単語に関連する単語を学ぶことが出来る。                   ※因みにabortの1番下(4行目)に "ーORIGIN Latin aboriri 'miscarry'と書いてあり"abort"の由来はラテン語の"aboriri" という言葉だということも分かる。

この辞書は私がオックスフォードで受験勉強をしている際にも、LSEに通っている際にも、ほぼ全ての学生が暗黙の了解の様に持ち歩いてた。※但し私が渡英したのは2002年頃の為、現在はネットが主流かもしれない。    

OEDは日本でもAmazonから購入することが出来る。探してみるとソフトカバーのものは1,224円、ハードカバーのものは6,194円で売っていた。※但しハードカバーの方は度々在庫が少なくなり、取り寄せになることが多くその場合1~2か月待ちになるので要注意。

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今回は分からない英単語を調べる際に役に立つ"Oxford English Dictionary" の紹介をしてみましたが、如何でしたでしょうか。勿論、OEDの他に優秀な英語辞典は多数ありますが、個人的にこの辞書には非常に愛着がある為、紹介させて頂きました。

私は読書が大好きなので、このような辞書を1日中眺めていても全く苦にならないので、イギリスに居た当時ヒマな時間は良くこの辞書を読んでいました。

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前回のTOEFLやIELTSに関する記事では触れませんでしたが、これらのテストの長文読解問題には必ず分からない単語が出てきます。これらの問題は分からない単語を前後の文章を読んで、如何にその難解な単語の意味を予測する能力があるのかを測るという出題者の意図があります。

この様な場合、普段から短くても良いので英語の文章に読み慣れていた方が有利であることは明白で、運が良ければOEDの中で知った単語も出てくる可能性もあります。

興味のある方は是非一度、分からない単語を、英語の文章で調べてみることをおススメします。

それではまた明日から月曜日ですが頑張りましょう😊

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